Ukka製作記

主に3Dプリンターとか粘土とかつかって何か作ります

マリオネット製作 くまくまさん

どうも!ブログを書くのが習慣化しません!

さて、球体関節人形は髪の毛をつけるところまで行ったのですが、ちょっとマリオネット製作を始めてまして、そちらのほうに集中しておりました。

今回はクマをモチーフにしたくまくまさんです。

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ほっぺのところがお尻みたいでかわいいでしょ?

口がパクパクするやつ作りたいなあということで

口が開くように設計しました・・・いや、設計したつもりでした。

この記事を書いている時点で、もう完成してしまっているので反省点を振り返りながら書いていきます。

 

まず、この時はマリオネット=関節の緩い球体関節人形に、糸をつなげば完成!と思っていました。

この考え方は非常に浅はかでした。後々になって思い知らされます。

この時点では球体関節人形を緩めに作って糸をつなごうとしていたので、

関節部分に球体を使用しています。

 

使用している3DプリンターはPhotonなのでX16.5cm、Y11.5cmまでの印刷ができます。

しかし、頭部ですが、想定しているサイズではぎりぎりオーバーしてしまうので

縦半分に分割して作成しました。

ここで一つ大きなミスをします。

このような塊を出力するのに、中を無垢で作っちゃったんですね(=空洞化をしなかった)なので文鎮のように重い塊ができ、レジンの消費が半端ではなかったです。

これは失敗ということで、半分だけ出力したところで3Dに戻り、

空洞化をそれぞれ行いました。

しかし、中は空洞ですが、完全に密封するように作っちゃったんですね。

これもよくなかった!

こうしてしまうと、中に固形化しなかった液状のレジンが封印されてしまいます。

振ると中で液体が動いている感触がし、硬化させてもレジン臭が・・・

なので中をドリルで開けて、封印を解きました。

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穴をあけるごとにジューシーにあふれ出てくるレジン・・・

必ず空洞化させるものは液体のレジンを抜く穴をあけておかなくてはいけないことを学びました。

洗浄の時に手が入らないときれいにレジンを落とせないので、お椀型にするのがいいでしょうね。

試行錯誤をしながら、出力したデータはこちらです。

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頭部にゴムひもを通して、それをつなげて全部接続しようとしていますのでそれぞれのパーツには穴が開いています。
口のパーツは、針金を通して頭に挟み込んで固定ということを考えていました。

このころは。。。

 

 

 

下地~着色

こんにちは!

球体関節人形の下地塗と肌の着色をしていきます。

下地はサーフェイサー胡粉と迷いましたが、使い慣れているモデリングペーストとジェッソ使うことにしました。

モデリングペースト5にジェッソ1くらいの割合で混合してみることに。

エアブラシで塗布してみました。

モデペみたいな粒子の荒いものでもなんとか塗布できましたが、

もっとコンプレッサーもエアブラシも大型がいいかもしれない。すぐに詰まりますね。

レジンの色がわからなくなってきたくらい何回か塗布したら(7~8回ずつは塗布したかなあ・・・)

でもサーフェイサーより柔らかい雰囲気が出て、こちらのほうがいいですね、

今度は肌色のベースをつけることに。

肌色はモデペは混ぜず、ジェッソアクリルガッシュを混ぜました。

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そしてエアブラシで2~3回塗布したのが↓

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グレーのレジンで出力したものと、肌色のレジンで出力したものがありますが

ここまで塗り重ねるとどれがどの色のレジンで出力したものかわからなくなりました。よかった。

でもやはり出力のレジンはそろえたほうがいいですね。

 

乾いたら今度は肌をきれいに着色していきます。

油絵具を使用しています。

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パーツごとに着色していくのでまばらにならないようにしないと・・・

乾燥は1週間くらいかかるのでほこりに気を付けて保管します。

 

 

頭部の作り直し・・・

こんにちは!

ブログ書いてない間に、結構進めてまして現時点で3Dプリンタ出力の球体関節人形は下塗りまで終わってました・・・

が紆余曲折ありましたので記録として書いていきます。

 

頭部に眼球と針金を仕込んだのち、パテで結合させました。

その後、下地塗をするためにマスキングをするのですが・・・

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こんな感じでまず貼ってみて、デザインカッターで切り取り、曲面につぎはぎしつつペタペタと貼っていったところ・・・

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抜け落ちたーーー!!!

パテで十分に裏側から固定したつもりでしたが、

弱かったようです・・・

またこれ頭切り抜かなきゃなあ・・・とか思っていたら、

だんだんそもそももう一回作り直したほうがいいのでは・・・?

目のくりぬきもなんかがたがただし、

エッジの聞いてほしい二重まぶたのところとか、耳とか鼻とか口とかなんか形が甘いし・・・って全部じゃん!?

って思ってたらもうこりゃモデリング直して出しなおそってことに。

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なぜか塞いで作っていた目の部分は、ブーリアンでくりぬきました。

頭も、切開しなくていいように、あらかじめデータを分けました。

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そしてできたのがこれ!

うーん!前回より断然いいぞ!

(なぜか切断面が出力がうまくいってなくてつぶれてるけどパテで埋めるしいっか)

 

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ということで針金仕込んで眼球入れてみました!

結局やり直してしまったけど前よりかわいくなったので満足。

・・・レジンがグレーから肌色になったせいかな?

 

ちなみにこの頭部のおいてあるのは自作塗装ブースです。

ベランダでサーフェイサーとか吹いてたんですけど、匂うし近所迷惑なのかもしれないとか思って、自作してみました。

これはまた別の記事で作っていく工程とか書いていきたいと思います。

 

 

球体関節人形仮組!

やーっぱりね!

やっぱり滞るよね、ブログ!

さて、ブログに残していませんでしたが、製作は進めています。

前回頭の部分を切断しなくてはいけなかったので、

リューターで切断して、ガラスのドールアイを入れました。

パテで固定しました。

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そんで、頭にゴムひもをひっかけるための針金を仕込み、これもパテで固定、

その後切断した頭をパテで再度くっつけました。

パテはレジンにもしっかり食い込んでいい感じです。

 

その後、手、足のパーツにも針金を通して、仮組に進んでみます。

が、ここで問題発生。

前腕のパーツの筒状になっている部分が細すぎて、

ゴムひもが入らない。。。

ゴムひもを無理に通してしまい、破損してしまいました。。。

ということで再度出力しなおしに。

肩の部分もジョイント部分が気になったので、形を修正しました。

前腕も少しバランスが先細りであったので太く修正。

ついでに足先のパーツも、小さすぎるように思えたので修正しなおしました。

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そして再度出力するのですが、

球体関節部分の出力がどうもつぶれがち・・・

以前から感じていたことなのですが、

どうもガイドと1㎝程度の直接球体部分がくっついた状態だと、

球とガイドが離れてしまい、つぶれていきます。

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かかと部分も球体に近い形をしているせいか、

ガイドから離れてしまいうまく出力されないのです。

うーん??

原因がわからないのですがガイドが離れるということはガイドが足りないor露光時間が足りないのではないかということで、

ガイドを増やし、露光時間も12秒に増やしました。

(カタログでは10秒のレジン)

そうしたところ次は成功!

そして再度針金を埋め込みゴムひもを通して・・・

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立った!!

なんかバランスが悪いけど、一応自立しますね。

これから表面処理と塗装に入っていこうと思います。

 

 

 

全部のパーツ出力完了~(Zbrush球体間接人形)

こんばんは!

今日は残ったパーツの出力を行うよ。

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ちなみに、一枚目の上のほうに一緒に出力されてる不思議な物体はマイキャラクターです(笑)

でもなぜかこいつだけ剥がれてしまっていて、出力がうまくできてなかったんですよね。

まあ人形の臀部パーツはきちんとできてましたので問題ないのですが。

ようやく全部のパーツの出力が終わりました。

 

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腹部のパーツは、グレーレジンのときに出力していたのですが、マイキャラクターのときのように、フォームから剥がれてゆがんで出てしまったので再出力です。

原因は、Z軸の調整ミスの模様。Photonは出力のたびにZ軸のホームポジションをきちんと直さないと、失敗するようです。おそらく、プラットフォームから完成品をはがすときに少し軸がぶれてしまうんでしょうね。横着をしてはいけません。毎度行うようにしましょう。

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そのあとUVライトで二次硬化。このUVライト、妻がネイル用に購入したまま眠ってたものなのですが底面がはずせて大きめのレジンも使えます。すごいー。

 

さて、全体のパーツはそろったのですが、ここで反省点がいくつかすでに見えてきました。

まず頭。

何で目のところくりぬいた状態でモデリングしなかったんでしょうか・・・

写真のようにドリルで繰りぬかなければいけません。

また、鼻や口など、エッジが利くべきところが利いてません。うーーーん。

 

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あと、これはもうサイズを58cmから40cmに縮小したときにわかってたんですけど、ドールアイを入れるために首の穴からは入れることができないので、

頭を割る必要がありました。

こんなことならはじめから分割すべきだった!

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後は、デッサンの狂い・・・足のパーツがおそらく小さい・・・

これは組み立ててみてから実感しよう・・・今度にいかそう。

とりあえず完成させよう!

球体間接人形の太ももを3D出力!

こんにちは!!

実験と失敗を繰り返しているうちに、レジンが切れたので(正確には、Photon購入時に一緒に買った普通のレジンはあるんだけど、IPAつかわなきゃいけないのとくさいので水洗いレジンだけ使いたいんですよね)

頼んでいた水洗いレジンが到着しました!

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前回はグレーで出力していたんですけど、

グレーが売り切れてしまっていたので肌色にしました。

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肌色って名称は差別の関係で今はあまり使わないそうですね。薄オレンジ色と呼ぶべき?ジョンブリアン?

そもそも黄色人種の僕の肌の色こんなに鮮やかじゃないわ・・・

それはさておき、これで球体間接人形の太ももを出力するよ!

グレーと肌色のパーツができちゃうけど・・・まあサーフェイサー吹いてさらに彩色するからわからないでしょ!試作試作!!!

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本当はもともと56cmくらいの球体間接人形にしようとしていたんだけど、

photonのサイズ的に分割が多くなりそうだったので

初めてなので40cmくらいになるように縮めたの。

だけどそれでもかなりギュウギュウ・・・。

ガイドびっしりだけどこれこんなにいるのかな。

でも過去の実験ではオートで設定したガイドを適当に減らしたらその部分が出力されなかったので、今回もオートで出力。

レジンの消費が激しい・・・

さて、スイッチオン!

・・・

・・・

数時間後結果を見てみると

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とぎれてるーーーー!

ってなぜかはPhoton開く前からわかっていまして・・・

途中でタンクのレジンが切れてしまっていたのです。

まにあうかなあと思って継ぎ足していたのですが、間に合うわけもなく。

タンクの中には無残な残骸が。

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フィルムにくっついてしまっているのでIPA使ったり慎重につめでカリカリしてはがしました。

ってIPA結局使ってんじゃん。

 

明日につづく

 

初めての3Dプリンター

3Dプリンターは2018年に買ってたんだけど、

仕事が忙しすぎて設定だけして印刷一切しなかったんですよね。

それで、このたびようやく試行錯誤で3Dが形になってきたので(?)

初出力したのがこれ↓

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ってなんじゃこりゃ!?

すごくうすい!いろはすのペットボトルの1/2くらいの薄さだしペッコペコ!

ガイドをはがそうとしたらバッキバキにわれちゃうし、

3Dプリンタで印刷したのはこんなもんなの!?

一応、前回の3Dモデルの頭部分なんだけど。。。

 

すかすかだし、使ったレジンはグレーのはず。。。

もしかしてモデルがわるかったのか・・・?ガワの部分は閉じるようにしたんだけどなあ。二重になってるだけだなあ。。。

とか悩んでいたら、原因判明。

 

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フッテナーーーイ!!

 

たしかに容器に入れたとき透明だったわ!

沈殿して成分が偏っていた模様。

ためしに振り振りして少し継ぎ足してみると

どろっとした明らかに初回とは違う手ごたえのグレーの液体が出てきました・・・

原因はこれだったのか・・・

説明書を読まない悪い癖が出ました。

その後のプリントはきちんとしたグレーのものが出てきて、

ちゃんと中身の詰まったものが出力されました。

ちゃんちゃん。